さすがに今日は写真を撮っている人が多い。
本日はこのシネマカリテの最終日。
移転してから初めてかな、という不義理な観客だけれども。
さて、当人自らが監修したという安心の4Kリマスター版。
冒頭の曲。
アンジェロ・バダラメンティらしくないかななんて想いながら聴いていたら締めはとてもらしいものだった。
と思って思い出すとそれらしいんだけれどね。
とても落ち着いた映画的なカットやショットが心地よい。
娘と二人で雷鳴を聴くアルヴィンの2ショットなんて最たるもの。
何もないんだけれど、人は無神経であたたかい。
無自覚で無神経な所とそうでない所が同居しているものを綺麗に並べている。
人を観察し続けてるんだなと思う。
歳を取って最悪と思う事はという問いに対して、若い時の事を忘れられない事という答えは、本作に通じるユーモアの一部と思っていたら、まさかそんな形で回収してくるとはね。さらには禁酒の話も添えて。
得てしてユーモアなんてものはそれこそ日常の微妙なズレである事は散々描いてきた人だからね。
途中で、冒頭のショットが何を意味するかを知る。
どのような気持ちで見ることになるかをふと考える。
川を渡ると一気に音楽が不穏さをはべらし始める。
川の向こう側というのはそういう意味か。
思わせぶりな台詞が増えてくる。
最後の出逢いをどうみるか。
どんな形であれ、願いは果たされた事は間違いない。