2026/02/04

「桐島、部活やめるってよ」(2009)朝井リョウ


映画を観た流れで原作も読んだ。
オムニバスとは聞いてはいたのでどこをどう再構成したのかなと思っていたら、人間関係やイベントその他もけっこう違ってる。
映画の方はこれをよくあの形でまとめたと思うし、この原作は原作で面白い形にまとめたなと思う。
各章はそれぞれ完結しているが、各々が関わる部分のみ両者の心情が分かる。
それがある凝縮した数日間に起こることでそれぞれのドラマが見え、各々の苛立ちとそこからの解放の一部を目撃する事で、作中ヒエラルキーで最高の位置にいるヒロキとさらにその上にいる桐島に救いをもたらす。
そう考えると、映画のラストシーンやほかの部分に対する答えも見えてくるし、逆算して各々で何を描きたかったのかも見えてくる。
さて、これでもう一回映画が楽しめるな。

2026/02/01

『バレリーナ:The World of John Wick』"From the World of John Wick: Ballerina"(2025)


(2026/02/01 Amazon prime)

ジョン・ウイックシリーズの世界における作品であって、ジョン・ウイックシリーズではないという事は分かっていたつもりだったのだけれども、ジョン・ウイックシリーズにしては導入がちょっと長いなと感じてしまった。(結局そこも丸々期待してしまっていた。)
初仕事にしてもちょっとあっさりし過ぎているように感じてしまった。ここもジョン・ウイック基準。
彼女が手がかりを見つけ、コンチネンタルに足を踏み入れたあたりからはようやくスイッチが入って、そこからは良かった。
武器屋でのグレネードの使い方オンパレードとか良かったな。
教団という名称と街の風景のロングショットが出てきたところでその街が何なのか分からせる辺りは見事。
町じゅうの殺し屋に狙われるどころが、町じゅうが殺し屋とか最高。
火炎放射器同士での銃撃(?)戦とかもうにっこにこしちゃったよ。
姉のくだりはもう少しあっても良かったかな。
ジョン・ウイック自身のバトルは流石に見応えあった。

2026/01/31

『桐島、部活やめるってよ』(2012)


(2026/01/31 シネ・リーブル池袋 シアター1)

昨夜観たアメリカのハイスクールもの(セブンティーン・アゲイン)との落差や共通点が面白い。イケメンとギークの使い方とか。
というかCopilot、私が今日この作品を観るのを知っていたんじゃないか?というくらいの食い合わせの良さ。

それはさておき、導入から本作はニヤニヤさせてくれる。
何の説明もなしに繰り返される金曜日。徐々に見えてくる全体像。
この時点で、もう桐島は出てこないって言うのもわかる。
同時に、このパートはお互いの人間関係や好悪が何となく見えてくる。
それでいて、先に進んでいくと本当の所は最後までわからない。意識しているが故に変なところで通じ合っていたりするのがポロリと見えてくるのがとても面白い。(一番明確に思ったのが「キスして」のシーン。)
感情の示し方も好き。
ほとんどわからない表情の変化に敏感に反応したりとか握り拳だけで示される前田の感情とか。
カットの繋ぎだけで振り回される感情が満ちている。
物語の中心が桐島で、その不在が周りを転がしていく。唯一その世界から一歩離れた位置にいる映画部という関係が、不在の桐島により結びつけられる瞬間がクライマックスという見事な構成。
そして最後は再び繰り返された果てに少しだけ見える真実のようなもの。
ひろき。
見事にやられました。

最後に。
ありがとう、シネリーブル池袋。


2026/01/30

『セブンティーン・アゲイン』"17 Again"(2009)


(2026/01/30 Amazon prime)

約1月ぶりのCopilot セレクト。
このジャンルも好きだけれど2000年代以降のものは初めてかも。というくらい最近は縁遠くなっていた。
そうか、この年代だとバックトゥがそこらへんになるのか。
青春ものに進んでいくのかと思っていたら、ファミリームービー寄りに行ったのはちょっと新鮮。
イケメンの使い方も上手い。ギークな部分もわかりやすい所に留めていて、振り切る事はなかったかな。やり過ぎると主題から離れていくから塩梅としては良かったと思う。
やりたい事がいっぱいあってちょっと交通整理が出来てなかった所はあるけれどここにチャレンジした事は面白かったと思う。
難しいよなあ。

2026/01/24

「接物語」(2025)西尾維新

第九十九話 よつぎフランク

今まで何度も匂わされていた彼らの若き日の失敗。
まさかこんな不意に読めることになろうとは。
忍野目線というのがまた今までを別目線で見る事ができるし、ある意味エピソードゼロ、ビギンズ、アーリーデイズと呼ばれるものになるんだなと思いつつ読み進める。
これはちょっと、というか流石に映像化は厳しそうな気もするし、今までどころではない倫理観にも苛まれる。
それに対して麻痺していく様が怖い。
ホントに洒落にならないが一方でこれほどではないと物語の彼らへと行きつかないのも分かる。彼らの原点にしっかりなっている。しかもこれが後付けの理由だなんて。

さらにはすべての始まりに繋がる終わり方。
これで本当に物語シリーズは終了?
と、思ってるそばから後書きで次回予告。
鳥という事は妹ちゃん?

2026/01/18

『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』(2010)


(2025/01/18 シネ・リーブル池袋 シアター1)

スクリーンで観るのは2nd公開時のリバイバル(リマスター版)以来。
やはり映画館で観ると映えるなあ。

オーソドックスな物語を丁寧に創り上げた本作は当時からのお気に入り。
テレビアニメはテレビアニメで好きなのだけれど、こちらはこちらで良い。
「名前を呼んで」(台詞)は涙腺に来る。
この前テレビでやってたReflection観たので今更ながらあの冒頭に気づく。(遅い)

これまた久しぶりのシネ・リーブルはというとこれで閉めてしまうのはやはりもったいない。
今となっては珍しいわりと平場な客席だけど座席間隔も広くて観やすいんだよなあ。

キミとアイドルプリキュア♪ 48話


ラス前回。
まさかここでプリキュアオールスターズDXを彷彿とさせる展開を観ることが出来るとは。
変身バンクと必殺技全部入りで合間を熱量の高い得意技で繋げて一つの回にしてしまうという構成。
脚本は井上亜樹子。
天野さんにも観てもらいたかった。

2026/01/12

『ストレイト・ストーリー』"The straight story"(1999)

(2026/01/12 新宿シネマカリテ スクリーン1)

さすがに今日は写真を撮っている人が多い。
本日はこのシネマカリテの最終日。
移転してから初めてかな、という不義理な観客だけれども。

さて、当人自らが監修したという安心の4Kリマスター版。

冒頭の曲。
アンジェロ・バダラメンティらしくないかななんて想いながら聴いていたら締めはとてもらしいものだった。
と思って思い出すとそれらしいんだけれどね。

とても落ち着いた映画的なカットやショットが心地よい。
娘と二人で雷鳴を聴くアルヴィンの2ショットなんて最たるもの。

何もないんだけれど、人は無神経であたたかい。
無自覚で無神経な所とそうでない所が同居しているものを綺麗に並べている。
人を観察し続けてるんだなと思う。
歳を取って最悪と思う事はという問いに対して、若い時の事を忘れられない事という答えは、本作に通じるユーモアの一部と思っていたら、まさかそんな形で回収してくるとはね。さらには禁酒の話も添えて。
得てしてユーモアなんてものはそれこそ日常の微妙なズレである事は散々描いてきた人だからね。

途中で、冒頭のショットが何を意味するかを知る。
どのような気持ちで見ることになるかをふと考える。
川を渡ると一気に音楽が不穏さをはべらし始める。
川の向こう側というのはそういう意味か。
思わせぶりな台詞が増えてくる。
最後の出逢いをどうみるか。
どんな形であれ、願いは果たされた事は間違いない。

2026/01/11

『ガールズ&パンツァー 最終章 第4話』(2023)


(2026/01/11 ディズニーチャンネル放送版録画)

リーゼントにアコーディオン。相変わらずやってくれる。
西住ちゃんに続いてさらに実質副隊長機まで潰して…やはり意図的だったのね。
そこからの次世代談義。
ちゃんと育っていたのは福ちゃん相手の今までがあればこそか。
大脱走で伏線張ってた以上、何かやってくるとは思っていたけれど二段構えな上にトムホーンなのかよ。
そして、今までやったことのないもの、戦車での高速バトル。すげえなこれ。間違っても本当に出来そうもない。
何せあれだけバカスカ撃つだなんてと思っていたら、やはりやるのね。
凄いわ。
それだけに飽き足らず黒森峰聖グローリア戦もかなりの
ボリウム。
このままでいくと予想に反して次世代対決になるのかと思っていたらまさかそこで勝利確定フラグ出してくるとは。
なんだよ聖グローリアにありすなんていう最終兵器同士の悪魔合体は。
と、ここで続きはいよいよ今年。
残り2話だけど決勝戦丸々2話引っ張るのかそれとも。

『ガールズ&パンツァー 最終章 第3話』(2021)


(2026/01/11 ディズニーチャンネル放送版録画)

福田対バレー部というこれも最終章らしいカード。
そしてフラグ車撃破よりも西住車撃破に照準を絞った知波単。
しかしジャングル戦は本当に見応えがあるなあ。
それをこんなにも長期戦で。
実質勝てるあと一歩だったのに。
続いてが代替わりの黒森峰だったり後一歩のアンツィオだったり。相変わらずの試合巧者なセントグローリアと継続を見せつけられた後で準決は継続。
またも相手側に有利な、今度は雪原。
さらに、あらわになったあんこうの弱点を鋭く突いてくる継続での引き。
しかも相手が継続。