2025/11/02

『劇場版 オーバーロード 聖王国編』(2024)

(2025/11/02 Amazon prime)

今までの蓄積があるからこそ澱みなく進んでいく茶番劇。
意図せず進んでいく物語。要所要所のキャスティングで物語の力点を示し、無駄な説明を省く一方で執拗に繰り返されるトラウマも効果的に。
醜い者の象徴として生かされる騎士団長とか本当に悪魔の演出だよな。かたや陶酔していく無垢なる者との対比が、またなんとも言えない。
本作品(シリーズ)の魅力の一つであるゲームプレイヤー視点でその世界を見られるというのも上手く表現できていたと思う。というかこの「ゲームしてるような感覚」が、今回は特にアインズ様及び配下がデミウルゴスによって作られたシナリオに則って動いているという状態なのでその感覚が強い。
シズの棒読みが見事にこの状況にハマっていたあたりも上手いなと思った。
こうやってまとめて劇場版として見られるのもいつも以上に良かった。

2025/10/19

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか 4話


話の広げ方や切り札の使い方が最高だな。
正直、ここまで魅せてくれるとは思ってもみなかった。
予想させておいてその先をみせることの上手さ。
勧善懲悪という素材にこれでもかとばかりの要素が肉付けされていく様は観ていて本当に心地良い。
それを、毎回「戦場の華」を合図に開幕し、「インフェリア」で締めるという至高。
良いわあ。

2025/10/15

キミと越えて恋になる 1話


今期54本目にして一番の変化球。
ミルパンセ板垣伸というのも納得する。
凄いのは綺麗な話にしていない事。
ちゃんとそういう所まで描くんだ。少女漫画のフォーマットで。まあ実際には少女漫画だからこそできるんだけれどという話は置いといて。
だからこそのしっかりしたキャスティングも納得。
とりあえず、その題材を描くにはこれ以上ないくらいのピンポイントを突いている。本当に目から鱗。
これ、力の掛け方間違えたら転げ落ちそうだけれど、そういう所まで含めて楽しみだ。

2025/10/13

『映画 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章』(2024)


(2025/10/13 BSアニマックス録画)

かすみんのライブパート…。
まあこの展開だと第2章冒頭とかいうパターンもありそうだけれど。
やはり映画として作られると動きにワクワクするなあ。
シリーズの中でも変化球である本作らしい所と、それでいて他校アイドルとの絡みはしっかりらしかったりで良かった。
成長してる所と変わらない所というのを観られたのは、完結編というポジションだからこそかな。
侑が来てからすっかり頼もしくなって。とか、それぞれがそれぞれなりに。
ひと枠が短くなった分、ステージを2つに分けて、その分話をシンプルにしたのも良かったな。それをブリッジさせるために親を使うとはまた面白い事を。
ニジガクはやはりソロだよなあ。

2025/10/12

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 始まりの物語/永遠の物語 TV Edition


1クールのテレビアニメを劇場版として前後編に再編集したものをテレビ放送用に再編集という事で、どうなるのかと思ったけれど、いざ観てみればそうですよねえという感じか。
劇場用に再編集して省かれた部分やブラッシュアップされたものに加えて、15年弱前の深夜アニメから今の日5アニメとして放送できるように所々色々している。
結果として一話分減る?みたいだからそこで推して知ると言ったところか。
そういった目で観ているからか、ちょっと早足かなと感じる。その分深く楽しめないと思うか軽快に感じるかはその人次第なのかな。
とりあえず一話はマミさんの絶頂期。さすがティロフィナーレ!

デブとラブと過ちと! 1話


凄いな。勢いで押すってこういう事を言うんだな。
そう言う意味でのキャスティングは見事。
まあ系統としてはトト子だけど、さらにあれがスケールアップしてるという。
今の所2人のうちどちらかかなと思っだけれど、流れからして彼女でない事は確定したと思うので、そう言うことかな。

東島丹三郎は仮面ライダーになりたい 2話


タックルは兄からではなく父親がそうだったのか。
しかしきっかけひとつで誘蛾灯のように引き寄せられた彼らの目の前にまさかあんなものが用意されるとは。
あんなのはウソライダーとか言っていた彼女はどう思うのか。とか、この先が楽しみすぎる。

SPY×FAMILY 39話


このエピソードのタイミングでシナリオ協力に古橋一浩を持ってくるあたり、本気度がうかがえる。
Aパートはアーニャの能力と危機における頭の回転の速さからの約束されたオチという流れが楽しめる良い回だった。益々落とされていく次男。
そこまでできておいて次男の本当の感情が何なのかは予想もついていない所まで含めてその先が楽しみだ。
あと、ロイドが気絶してBパート回想というさりげない流れも好み。
自らを顧みて改めてアーニャを見るとどう感じるのかな。

終末ツーリング 2話


「箱根八里」に続いて「赤い靴」だったから童謡や唱歌で繋げるのかと思ったら「横須賀市歌」。
予想だと東京は「花」か「鉄道唱歌」あたりかなと思ったがあの状況だとそもそも東京存在するかわからないしなあ。
さておきお姉ちゃんとヨーコの関係性はなんとなくわかった。時間関係もイメージはついてきた。
彼をヒト扱いしておいてからの流れは好きだなあ。そこに限らず本作の状況で説明したり翻弄したりのやり方はかなり好み。
彼を通じて孤独への漠然とした感情を抱かせるというオチをこんな早いうちに出してきたけれど、これで益々先が読めなくなってきた。
西から東へ進んでいくのかと思っていたけれど、あの手持ちの画像で先が読めなくなった。
風化すれば真っ先にやられそうなのがトンネルや高架な高速道路だと思っていたが、車が通らなければそれほどでもないかとか、考察は続く。

2025/10/06

機械じかけのマリー 1話


これは予想外。
このシンプルで細かい事みんなほっぽり投げたような漫画の良さが詰まった作品。
ちゃんと描くべき事と枝葉末節が分かれていて、それでいて、これはコメディなのか?という所に対しては変な攻め方をされていて心地良い。
核の部分に梅原裕一郎と東山奈央がいるのがまたうまくハマっている。何からニヤニヤしてしまう。