「バラの上の露、小猫のひげ♪」
サブタイトルからくる定番イメージに反して、ほとんど番外編と言っていいほどの展開。
まあこういうシチュエーションでこの展開にしたのは、唯が成長したことを示したかったのかそれともいつもどおりということを言いたかったのかがいまひとつ判りづらいとか、試験中の和の行為が唯を居眠り状態から目覚めさせたかったのかそれともカンニングさせたかったのか判らない描写だったのが、良いと見るか悪いと見るかの分かれ目のひとつだったりするのだが、実はそれらすべてがミスディレクションで、実はゆいあずを楽しむための回だったという罠。(笑)
訳の判らない妄想はさておき、二期の唯は何か完全に覚醒してしまった感があるなあ。
ここまで音楽が自分の一部と化している唯を表現され続けるとたしかにある意味のだめ化してしまったのかもしれない。
そりゃあ和は笑うしかないわな。
そして憂がそれに気づいた時が怖い。
…ううむそれでは別作品だ。
そして、今回番外編臭までするに至った要因、唯の家のおとなりのおばあちゃんとの話まで「過ぎた日々を懐かしむ」テーマのひとつとして持ってきたあたり、もう凄さを通り越して怖さまで感じてしまう。
これじゃあ本当に、唯が最終回までに死んでしまう展開になったとしても違和感無いぞきっと。
…本当に1期の「けいおん!」と2期の「けいおん!!」は舞台は同じでも描こうとしている世界は別物だな。
で、今回は唯無双だったわけだし、律の回や澪の回はあったわけだけれど、梓はきっとあるだろうと思うものの、今期事実上モノローグひとつないムギが救われる回はあるのだろうか。
と思っていたら次回予告で今年はフィンランド云々の台詞が…。
さらには、というよりは次回タイトルからするにさわちゃん回でもあるのだが、変な展開にならなければいいのだが。
ううむ、劇中歌オンリーのサントラでないかなあ。
で、今回の日記の冒頭。
「バラの上の露、小猫のひげ♪」 (「私のお気に入り」『サウンド・オブ・ミュージック』より)
今回まで観るに至って、この作品のテーマはまさにこれなんだなと確信した。
ならば私が愛して止まないというのも納得だな。
ででれこでん♪