「老人と宇宙」シリーズの最新刊である「ゾーイの物語 老人と宇宙4」を読了。
「最後の星戦 老人と宇宙3」の中で描くことができなかった部分を彼らの娘であるゾーイ視点で描いた物語。
既に「…3」のほうは殆ど忘れてしまっていたものの、読むうちにいろいろと思い出したわ。
そして、ある意味スピンアウトであると軽く考えていたら、これが事の外面白かった。
これならヒューゴー賞候補になってもかしくないわ。
この手のものは個人的には「クラッシャージョウ外伝 ドルロイの嵐」と「ダーティペアの大乱戦」以来かな。
同じ物語でも(あたりまえだが)見事にゾーイ視点、ゾーイ思考で違うタッチになってるんだよなぁ。
ある意味ジュブナイル。
それでいてしっかりカエルの子はカエルであるというところが最後の星戦でのアレ(つまり今回の話)に辿りつくという。
何かこの人は本当に器用だな。寡作であることがもったいない。
さらにどうやらアメリカSFファンタジー作家協会の会長にもなったみたいだから、ますます著作活動なんて…と思ったらまた器用な新作(小説のリメイク小説)なんてものを書いているのか。