『シャレード』を観ました。(2011/03/20 at TOHOシネマズ府中 スクリーン7)
初見は中学生でテレビ放映、以来の大好きな作品でレーザーディスクとかも持っていたりもするのですが、観るのは久々。
映画館では一回くらい観たかもしれないがもう忘れた。
ヒッチコックばり(といっていいのか?)なOPから一気に引きこまれて振り回されるこの話ですが、キャストがジョージ・ケネディ、
ジェームズ・コバーン、ウォルター・マッソーと無駄に豪華でしかも皆悪相。
それがかのケーリー・グラントまで思い切り悪相に撮っているあたりやはりスタンリー・ドーネンだなあと思ったりもするのは何度か観た後だったな。
そして、実はそれ以上に喰えないのがオードリー・ヘップバーンだったりするのがまた良いのだな。
ケーリー・グラントとオードリー・ヘップバーンに歳の差がある設定だと気づいたのも何度か見てから。
なにせ初見が中学生だからどっちも同年代に見える。
本当に若い頃のケーリー・グラントを当時知らなかったというのもあるのだろうな。
ヘンリー・マンシーニの音楽もまた見事。『ティファニーで朝食を』('61)だったり『ピンクの豹』('63)だったり皆この60年代。
このころのマンシーニは本当に大好きだった。
ケーリー・グラントの洗えるスーツネタはこっちだったか。『北北西に進路を取れ』とごっちゃになってるんだよな。
ケーリー・グラントとジョージ・ケネディの屋上対決。夜になるまで待ってからというのんびりさ加減もまた好きなところ。
フランス語と英語を使ったネタも豊富なのだがあまりよく判っていない。
今回聞き取りやすかったので結構字幕観ずに見れたのだがさすがに仏語はなぁ。(パルドンしかわからん(笑))
切手のあのシーンは初見の時の(頭の中の)繋がり方ががドンピシャで気持よかったのを観るたびに思い出す。
それ以上に、あのバーソロミュー氏が電話に出るあのシーンが秀逸か。
カメラの切り替えし、カッティングの一つ一つが無駄にカッコイイんだよなぁ。
オードリーの尾行シーンは何度観ても笑える。どう見てもその格好パリの街でも目立ち過ぎだろう。
スパイ、エージェントネタも緊張感ほぐすのに効果的な演出。
まぁこれもそれ以上にケーリー・グラントが名前変わるたびに繰り返すミセスネタは笑える。
しかも最後の最後のオチがね。
けどまぁいろいろあれど、やはり面白いのはサスペンスフルなチェイスシーン、そしてクライマックス(パレ・ロワイヤルか?←そもそも判っていない(笑))
奈落の底に足から落ちるって何度観てもものすごく痛そうなんだよなぁ。と毎回思う。
そして毎回笑えるあのラストカット。
ピーター、アレクサンダー、アダム、ブライアン。
呪文のような締めくくりのこの作品はやはり何度観ても楽しめる作品だということが再認識できた。