ゴシックシリーズ、オールドマスカレード号事件を終え学園へと戻ったヴィクトリカは体調を崩し、その彼女を見舞った九条に花とそれにまつわる物語を要求する。
いつもとは違う視点で、今回は語られる物語とそこから隠された真実をヴィクトリカが導き出すという形態となっている。
新たなる嵐の前の静けさ、つかの間の安らぎと言ったところか。
この作品で、ようやくブロワ侯爵がヴィクトリカを以て何をしようとしていたかしているかが提示された。
アニメのほうではこの話すっとばしたので別のタイミングでたぶん出すのだろうな。
今回はいつもと違い落としどころがわからないまま進むものの、終わってみればすっきりな話ばかりで良かった。
しかしながらエーデルワイスのエピソード、これは私もわかったぞなんて油断していたら最後の最後にやられた。
しかもヒント出されまくりだったのに見事にミスリードされてしまった…。
油断ならないな。
さて、原作はここからつい先日発行されたばかりの新刊まで飛ぶこととなる。
描かれる物語は提示されているがはたしてどのような展開となるか。
楽しみだ。