西尾維新の「鬼物語」をようやく読了。
たしか「偽物語」のあとがきか何かだっったかな。「偽物語」が言ってみれば「化物語」の後日談としてきちんと成立していたので当時これで終わりだと思っていたのに、あと「猫の話」と「八九寺真宵と四百年前の武士の物語」(だったかな?)を思いついたので書きたいと語ってので、前者はともかく後者はいったいどんな話かとずっと思っていたのですが、そうか、こういう話だったのかと。
今回も見事に策略にはまってしまいました。
(一応以降は本当にネタバレするので)
完全に油断していたよ。もしかしたらと途中少しは思いついていたのだけれど、そこに来るのはあくまでも忍ちゃんの話だと思っていた。けど、そもそも最初から「八九寺真宵と…」と語っているんだよね。
そうでなければならなかったはずなのに、そこに思い至らなかった。
だからねぇ、その予測はしていなかったので最後の方はもう涙なしでは先に進めなかったです。
今までの流れがこうだったからきっとこうなるだろうというところをちょっと外されて、そう来たかと思ったら「えっ」だったので。
「噛みまみた」を聞けるかなと思っていたのに(涙)
しかしまぁ最初の眷属に関しては見事にブラフだったなぁ。
故に今の暦との関係も納得できたのだけれど、まさかそのブラフで拍子抜けしたところにこんな事をされるとはねぇ。
そしてもうひとつのブラフが、思えば『傷物語』の宣伝に終止する忍野忍だった。
そこを足場にいろいろなメタが入ってきて、今回の忍ちゃんはメタ担当だったな。
メタで思い出したが扇ちゃんはなんとなくこれで何なのかが分かってきたのかなという感じか。
こうやってひとつづつ物語を閉じていくためのメタな何か…な気がする。
風呂敷畳みのための…ううむなんと言っていいのやら。
まぁ、なにはともあれ閉じられた物語のことを少しだけ思いながら今後は「偽物語」を観ることになるでしょう。
1週早く読んでいたらもっとやばかったかもしれない。