中編、短編合わせて四編が掲載されたこの作品を読了。
「ステイル=マグヌス」
4編中一番長い話。
上条当麻のパートはコミック進行で、メインは14歳のヘビースモーカーな魔術師ステイル=マグヌス。
学園都市が舞台なので当然のように小萌先生とは絡むし、インデックスを巻き込むことは避ける。
否、上条当麻の能力を頼ることを避けているのか。
けれども結局は少なからず関わっていたことを知り…といういつもながらの展開だけれど、対峙する魔術師たちをあえて火を操る同系にしたり敵味方の関係を主観的にコロコロ逆転させたりとかかなりノッていたんじゃないかな。
「マーク=スペース」
「ステイル=マグヌス」で登場した魔術結社の一魔術師マーク=スペースによる、同じく前述の作品でヒロインポジションであったパトリシア=バードウェイの救出劇。
コメディパートとシリアスアクションパートのバランスの良さは4編中一番良かったかも。
スピンオフのスピンオフなので世界設定と何人かのキャラ以外は縛りなし。公式同人と言っても良いくらいのポジションでこちらもノビノビしてたな。
「上条当麻」
ようやくの主人公登場だが今のところ本編とはあまり関わらないようなエピソード。
悪者を作らないというところにいつもよりバランスがおかれていたと思うのは気のせいか。
しかしまさかうちゅうじんまで登場するとはね。
「初春飾利」
短い話ながら、いや、短いからこそメインキャラクターの魅力満載の作品となっていた。涙腺直撃。
人間挟んでのドラッグシュートはさすがに無理だとは思うのだけれど、学園都市製の素材だったらなんでもありだからなあ。
最後、影で見守る二人がまた泣かせる。
レールガン2期があれば是非やってもらいたいところだ。