2012/12/22

「涼宮ハルヒの憂鬱」(2003)谷川流

「涼宮ハルヒの憂鬱」(2003)を読了。


改めて読むとやはり1作目というものは特別なものがあるのだな。

磨かれてないが故の荒々しさ。これでもかとばかりに詰め込まれた自分。そしてらしさの断片。

そういったものが本作にも詰まっている。

後々発揮される後付けストーリーテリングの上手さとか、一部まだ肉付けしきれてないキャラクター毎の台詞回しとか、SF的なものの密度とか。


そんなもの全部含めてやはり面白いよ。

なかなかそういう訳には行かないのだろうがこれこそ実写化すればいいのにと毎回これも思うこと。

それこそアニメ以前に実際のモデルとなる場所を彷彿とさせる描写が多いよな。とはあらためて思った。


そして毎度毎度思うのはキョンはハルヒのことホント好きなんだなということ。

そこがこの作品の肝なんだなということが最初からぶれないんだよな。

だからこそ話が続いているというのが私としてはとても嬉しい。