2013/04/07

「僕は友達が少ない」(2009)平坂読

「僕は友達が少ない」を読了。

前々から面白いという話は聞いていて、以前のアニメ化の際にも借りようかなと思っていたのだが、当時の順番待ちの長さもけっこうあったしで先延ばしにしていたのが、ここにきてアニメ2期めが終わって改めて面白いなと感じたので借りてみました。


うん。たしかに面白い。
何よりも、これはまず小説として面白い。

アニメの方もいろいろなトリックやレトリック含めて読み進んでいくのが面白いなと思ってはいたのですが、やはり原作が小説だけあって文章にしての想像する面白さ不便さを楽しむ事が出来るようになっています。
ああ、何かこれは情報がないことが良い方向に作用する作品だなと。
自分のペースで読んで笑ってツッコミを入れてがごく自然に出来る作品だなと。

それくらい、この作品の登場人物たちは残念でなりません。
それも自分たち自身は自覚がない。

そしてそこにツッコミを入れる主人公自身にもいろいろあるのだけれど、一人称だからねえなんて思ってしまうのはある程度アニメでその内容を知っているからというのも読むタイミングとして良かったのかな。

あとはそうだなあ。サブタイトルとか写植レイアウトの使い方も視覚的で好きだな。

ゆえに同じ小説でも音読、朗読ではなく紙の文字を読み進めることに楽しみを覚えられる。
そんな作品だ。
(この場合紙でなくても同じように文字が配列された電子書籍でも構わない。)


さてと続きが楽しみだ。