『劇場版BLOOD-C The Last Dark』(2012)を観ました。
(2013/10/15 at WOWOW録画)
テレビアニメを引き継いでの続編ながらテイストはある意味違うし登場人物の連続性は薄いしで単発で観ても問題ない内容。
もっとも、世界観は説明なしだし小夜と文人の間に何があったのかもヒントすら与えられない状況なのだが。
そして無論細かい伏線は多い。
ネタ晴らししてしまえば珈琲は催眠導入にずっと使われてきたものだし、それがあの面子と打ち解けたというアイコンであると同時に小夜が今でも変わらない事を示し、肉親という絆を最後のキーワードとして小夜を精神的に追いつめていく文人も変わらない。
さらに強いていえばテレビアニメでもこの劇場版でも文人の目的とそれに対する小夜の感情もまったく変わらないんだよな。
そうだなあ。テレビアニメから変わったものと言えば訳の判らない、意味の判らないものへの恐怖感はなくなったかな。
ほとんどコメディぎりぎりまで持って行った恐怖はこの作品には必要なかったか。
むしろ地に足の着いた日常に近いことがこの作品における恐怖の対象との対比というのが揺らいでいないのが良いのかも。
一本の復讐譚として楽しませていただきました。