「舞台 銀河英雄伝説 第四章前篇 激突前夜」を鑑賞してきました。(2013/12/1東京国際フォーラムホールC)
前回の「初陣 もうひとつの敵」は生で観て、「第二章」は前日にニコ生のタイムシフトで観ての鑑賞でしたが、役者が所々変わっていたり、さらにはまったく違う役柄で出ていたりとそれだけでも楽しめるものでしたが、今回も愛情詰まった作品でした。
群舞の話は聞いていたのだけれど何かなと思ったら今回はアルテミスの12機の女神でした。
ヤンの考え方の象徴的なエピソードだし、それをドラマチックな幕開けに使ってきたのはなかなか良かったと思う。
そしてここからはフェザーンの掌の上で踊ることになるヤンとラインハルト。
イゼルローンの対要塞戦というまた凄い見せ場が今回の山場となるのですが、第二章でのラップとヤンのやりとり以上に記憶の中のキルヒとやりとりするラインハルトは痛々しく、そしてそんなラインハルトを本質的に理解しているのはオーベルシュタインのみという状況をうまく表していたように思います。
そうそう、今回も広い舞台を生かした多元中継的な演出も第二章以上に効果的に多用されてました。
このホールCの天井の高さを生かしたプロジェクションの演出も良かったな。
そういった空間の使い方で言えば客席まで使った演出が舞台と客席を繋げる意図を持って行われているあたりも良かったな。
そのまま敵味方、いや各鑑入り乱れての戦闘状況に繋げたあたり。
さて、キャストでいえば第二章のシェーンコップのほうがアニメ版のイメージとあってたかなとも思ったけれど、いやアクションパートに入ったらそのガタイのでかさがうまく生かされてて、ああこっちのほうが合うなといった感じ。
第二章でシトレだった西岡徳馬が今回はルヴィンスキーということで最初どうなるかと思ったらさすが何の問題もなかったな。
まあそのほかもオーベルシュタインだったり綺麗どころの二人だったりイゼルローンの面々やユリアンに至るまで皆合っていたように思いました。
あれ?ユリアンの子って第二章と同じ?
だとしたら随分と上達したんだな。これなら問題ないや。
そして、ラインハルトも初陣の時にはまだ見えていた危うさは無くなっていたな。
これならもう大丈夫かな。
さて、河村ヤンは今回は最後の歌パートに入るまでちゃんとヤンしていたな。
あれにあともう少し本質的な優しさや包容力が加わると富山ヤンまで行けるのだが、まあそこは。
さて、話はそれぞれの思惑の中ついにラインハルトの本格的なターンに。
後半が楽しみです。