「GOSICK-ゴシック- RED」(2013 桜庭一樹)を読了。
古き大陸からの脱出と新大陸での慎ましやかな探偵事務所での一コマを持って大団円を迎えた桜庭一樹の「GOSICK-ゴシック-」が、その後日談を以て再開。
新たに関わることになるのは禁酒法時代のマフィアやFBI。
言ってみればそのプロローグとなるのが今回の話、REDでした。
いやぁ良い感じだなあ。
この新たな舞台は最初から用意されていたかのよう。
古き大陸から逃れてきたのはヴィクトリカだけではなかったどころかまだまだ仕掛けはいろいろありそうだ。
とりあえず兄の縁者らしき人間が出てきたが、その本体までまさか渡ってきていたとは。
まあ一つだけ言えるのは、やはり前と比べたら遥かに幸せそうだなあ。〉ヴィクトリカ
九城はどこでも幸せそうだが。
新しい相棒と仲の良い姉家族も近くにきたし、刺激的な街に相応しい新しい職も得た。
まあそれよりも、とりあえずはヴィクトリカを飽きさせることの無い新たな舞台が整ったことの方が大きいか。
推理ものとしては、まあ相変わらずのヴィクトリカらしい瞬殺な推理が心地良い。
点と点を繋ぎ線と化していく様はある程度予想通りではあるにせよ面白いな。
それにしても、桜庭一樹がこのシリーズを再開させてくれて良かった。
またしばらく楽しませてもらえそうです。