「続・終物語」(2014)西尾維新を読了。
高校卒業と同時に高校生である事を卒業し、同時に何者でもって無くなった阿良々木暦のその後の話。
終わった話を完全に終わらせるための話、なのかな。
いや、完全に一区切りするための物語だな。
そこから先は判らない。
(以降、内容に触れます)
阿良々木暦が最後に救ったのは、いや掬ったのは…という形で最後まで「真相は言葉遊び」だったな。
それはもう徹頭徹尾。
何というか、救われなかった掬われた世界のひたぎに会いに行かなかったのは、やはり根本的な部分で暦は主人公していたなと思う。
まあ行ってみたら貝木が居たなんていう可能性はこれっぽっちも考えていないんだろうな。
実際それはないだろうが、一生ひたぎが気に病みそうな事は何かしらあったかもしれない。
そして掬ったのが阿良々木暦である以上、阿良々木暦が救いきれなかった事象が起きていた。
唯一救われていたのは月火ちゃんだけ…というかまあその論法でいくと火憐ちゃんの背の高さなどどうやって救うんだとか…まあそんな感じで判ったような判らないような。
しかしまあセカンドシーズン後半から、ホント斧乃木ちゃんが一番のお気に入りなのではないかというくらい活躍しているな。
まあ戦場ヶ原さんも忍もそれぞれ使いずらいシチュエーションばかりであったが。いや、そうではなく八九寺ポジションが彼女の退場で代わりに斧乃木ちゃんとなったのが正解か。
少女から童女へ。そして最後まで阿良々木暦が共にするのは幼女ていうわけか。
なんだそれは。
まあ、あと言えるのは、これは阿良々木暦版「涼宮ハルヒの消失」だわな。
ああ、それで私はこの話でこの物語が一区切りついたと強く感じたわけか。
えらく納得した。
そりゃあ私が気に入る訳だ。