『ブラック・スキャンダル』"Black Mass"(2015)を観ました。
(2016/01/30 at 機内上映)
最近公開時期に疎いので、一応ネタバレ改行しておきます。
とこれくらいで大丈夫かな。
ああ、やはりジョニーデップはこういう役の方が落ち着くなあ。
そして、これはたぶん誰に、そして何に肩入れするかで見方が変わりそうでまた面白い。
私としてはコノリーくんが一人でひっかき回して周りを巻き込むようなことさえなければと強く思いながら観ていたな。
対してあのふたりの対極にいる兄弟はホントに似たもの同士。
同じ信念の元で生きていて、それを何よりもお互いがそれを判っているところが痺れるわな。
それを、何故自分の協力者として彼らがいるかという根本的なところを判らないまま周りを巻き込んでいるようにみえたのが、自然で、お互いが過度ではなく、ただ淡々と描いていたのが良かった。
おまえその覚悟もなしに何故そんな形で介入したのかと。
ただそれでも、自分の尺度に押し込めず、最後まで裏切らなかったことに対しては、というよりはむしろ自分に責があることを判った上で。
自己矛盾の解決方法を誤らなかったものだけが生き残ったのかな。
たぶん彼は、その前に対話して、正しい答えをした者だけは手を下さなかったのかな。
彼にとっての嘘をつかなかったものだけを。