『ラブライブ!The School Idol Movie』(2015)を観ました。
(2016/02/11 at WOWOW)
深夜テレビアニメの劇場版としては興行収入20億円突破したり、果ては中の人たちが紅白で歌うに至るまでとなった本作品。
テレビアニメの方は結構好きだったのだけれど、私にとっては映画館に観に行くというまでの熱を持つ種類の作品ではないなと思っていたらこのヒットだったので心動いてはいたのですが。
ある意味納得できるような内容でした。これもまた正当派ファンムービー。
さてこれだけ場所とればネタバレつきで話せるかな。
前半ニューヨークパートは正統派なハリウッド映画を彷彿とさせる幸せな作り。
劇伴とか展開とか。
そして観る前にはこの作品は劇場版アイドルマスターと比較することになるのかなあと勝手に思っていたのですが、むしろこれは映画けいおん!を意識したものになっていました。
まあ卒業旅行シーズンにかたやロンドンかたやニューヨークだものね。
けいおん!がわりと音楽やちょいとおりゃれめな映画のオマージュであったとすれば、本作は古き良きハリウッド映画、ミュージカルに対するオマージュに溢れていた。
ただまあティファニーをコーヒーショップか何かと勘違いしていたあたりはやりすぎだったかなと。
あと、今回何気なく携帯電話を意識的に封印していたあたり、最初は引っかかったけれど結構好きだったりします。
そしてさらには高校の卒業式から3月の終わりの間までの出来事をかなり凝縮していたことに対して、これはもうすべて夢かもしれないと意図的に言わせて、じゃあこれはいったいいつから夢を見ていたの?に繋げたあたりは本当に見事でした。
テレビアニメの二期は特に夢みたいな展開ばかりだからね。
けど、どちらとも取れるようにしていたあたり、うまいなと思いました。
そしてもう夢でもなんでもかまわなくなった状態でのライブに至るまでの後半戦。
見事でした。
彼女たちをそれでもスクールアイドルであることにこだわらせたところからのあのクライマックス。
ベタなんだけれど、古き良きハリウッド映画だよね。
本当に見事でした。