2016/09/19

orange #12

一回り目の翔の視点。
今まで受けていた印象は、もう既にどうしようもない袋小路に入りかけていたのが、手紙の存在によって少しはなんとかなったのかなあと思っていたのだが、実は今まで受けていた印象ほどの泥沼にはまっていたのではないものの、その自らの問いに答えることが出来ないことに苛立っていたことが主要因だったということか。
元々のネガティブな性格が前提にあった訳でもなく、また、死に際しても言い方は変だが胸の支えはとれていたんだね。
そしてさらに言えば、10年後の彼らがしていることは、今その腕の中に抱かれている子供に対する全否定なんだよな。
その着地点を彼らは本当に望んでいるのだとしたらひどい話だ。
ただ、このまま行けば報われないかもしれないが正しい所に着地出来そうなところも見えてきたのだが果たしてどうなるのか。
次回最終回。