2017/01/01

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』"Rogue One: A St ar Wars Story"(2016)

心持ちとしてはあそこに繋がる話として望んだが、最初のシーンの第一印象はむしろエピソード3までの世界が色濃く残ったものだった。
とはいえモイスチャーファームから始めるあたり分かってるなあと思っていたらいきなりつまづく。
物語を成り立たせるためだけにキャラクターを動かすのは止めてくれ。
そこで少し腹はたっていたのだが、それ以降は素晴らしかった。
エピソード7みたいな枷が少ない分この世界がホントに好きなんだなと強く感じられた。
キャラクターに余計な思い入れの無い分この世界が当たり前のようにそこに存在することに違和感を感じられない。
それでいてブルーリーダーとかレッド5なんかをうまく使って未来を暗示させてくれる。
キャシーアン(とずっと聴こえていたので最初誰のことかと思った)の使い方も良かったなあ。
レベル側なのにそんな目的でジンに随行するのかよと思ったが、そうか、このためだったのね。
この個人的趣味丸出しのこの展開、気づいた時点で涙ボロボロだったわ。
一方でそのレベル側がローグ・ワン達の行動に気づいてからの行動の早さ。
お前ら絶対に行く気満々だっただろうという感じでくそうやられたわ。
あのパーティーの寄せ集め感も良かったな。これだよスターウォーズってってな感じで。
若しくはこれだよ連続活劇の面白さはってな感じで。
しかしこのパーティーにドニーイェン連れてきた奴は天才だ。
彼の存在が如何にジェダイの不在に対する喪失感を体現していたか。
もう結末は判っているだけにあざといことやって来るかなと思っていたのだが、その時は静かに訪れる。
Kも良かった。文字通り回路直結な言動も、人間以上に人間臭いところも。
で、今は普通にモフターキンやらレイアオーガナをああいう形で出せるんだな。
まあそれは判っていたがだからこそ出来るこの終わり方。
もうあそこでレベルシップが出てきた時点でもうスイッチ入った。
対する卿のスターデストロイヤーの使い方も見事だった。
事前に間抜けな例を見ていただけに、さすが元宇宙一のパイロットだ。
ってな感じで話尽きない作品でした。
見事!