モザイク-カナダ- #1
やろうとしていることはこの前多摩で観た芝居と一緒なんだな。偶然とはいえ面白い。
導入で各キャラの説明と状況を効率的に説明しているのは上手いなと思った。
しかしそこに拘りすぎてカナダの良いところとして見せようとしているところと彼らの言動が矛盾してこないか?
型に納めようとしすぎているのが失敗しているようにも見えるし悪く言えば村意識にも見えてしまう。
菜々の余裕の無さが見せている主観だと思うのだけれど、各キャラが本来話さなければいけないことまで省略して悪意をもって接しているように見える。彼女が気づいていないのではなく本当に説明していないという演出なのでこるをどう盛り返していくのかそれとも気づいていないのか。
この作品で訴えようとしているこ。とを一番否定しているのがこの作品の演出なんだよなあ。
定形故の浅さばかりが目立って、さらには作っている側がお題目のように唱えているカナダが好きかということに対して一番それを感じられない。相手を持ち上げるために日本人を下にし過ぎていないか。
と、そこからのまずは一歩目が作中のカナダの人達と私との価値観に違いがあることが判ったということ。
一話の目的はそこか。
この引きでシリーズを通してどこまでカナダが見えてくるか。
掴みとして万人受けするやり方ではないけれど興味深いところではある。