『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』"The Good, the Bad and the Ugly"(1966)
(2017/08/04 at MOVIE plus HD・ 録画)
『ウェスタン』に続いて、こんな綺麗な状態で観ることが出来るとは思わなかった作品。
そしてこの作品もまたその価値がある作品なんだよなということを、再確認させていただきました。
西部劇と南北戦争の融合というと一見違和感なさそうに聞こえるのだが、西部劇の主人公達が南北戦争の世界に異分子として組み込まれることで生まれる話、SF要素無しで『キャッチ22』観ているようなこの感覚がとても好きだ。
そして両者の違和感の象徴である砲撃音、さらには爆発が様々な形で物語に意味を与えてくる。ある時はコメディとして、ある時は悲劇として、ある時は物語の打開策として。
話はずれるがこの作品でイーストウッドがブロンディと呼ばれる度に『シティヒート』での彼とバートレイノルズのやり取りで出てくるショーティという言葉を思い出す。そんな特別な使い方ではないとは思うけれどね。
もうひとつずらすと、鳥山明が描くイーストウッドはこの作品での彼だと勝手に思っている。
などと『ウェスタン』に於けるブロンソン並にイーストウッドのことばかり話しているが、やはりこの作品で一番魅力的なのは言うまでもなくイーライウォラック。
足掻き続ける彼を見るイーストウッドとリーバンクリフという構図がこの作品のすべてであると言っても良いくらい。
それは橋のシークエンスにおいてでさえもそうである。
UNKNOWNが最初からばっちり映っている構図も好き。
話は尽きないなあ。
まあまずは一回落ち着いたところで映画館で見たいよ。
まずは砲撃オチで笑い転げたい。(嘘)