2017/12/17

モザイク-カナダ- #11

モザイク-カナダ- #11
#10まではわりと間を空けずに観ていたのだが、この#11は数ヶ月開けての観賞となった。
最後の出張は再びGOMEDIAに戻った後、シルク・ドゥ・ソレイユ、歴史博物館、戦争博物館を経由して日経文化会館へ。
旅の果てに彼女が得たものは実は最初の動機こそが答えであったということ。
この作品が示しているものは、それこそカナダという国に限らずどこの国でもそれぞれ持っているものを、こうやってキレイに整理していけば興味あるものに仕上がるという事。
色々置き換えた結果、違うものが見えてくるとは思うけれどそれが個性であるということがまたみえてくる。
そういう意味で非常に興味深い作品でした。
ただのドキュメンタリーであればどこかで飽きていたかもしれないし、ナレーターを真ん中に置いての作品であればその彼彼女に共感をある程度えられる分、興味の度合いが増す。
さらに一歩進めて自分達により近い存在を真ん中に据えることでまた視点が変わってくる。そういう面白さがあったな。
そしてさらに言えば、どうしてこの作品がもう少し大きな場で観賞できる機会が無いのかが不思議でならない。
最初に書いたように、カナダに興味を持つきっかけになるものであると同時に、それを他の国や自分達の国に置き換えながら観てみれば、俯瞰でその国、もしくはカナダを見つめることもできる。
分からないことがあれば調べれば良い。そんなきっかけを作れる作品だと思う。
さて、次回は最終回。
彼女は得たものをどのように表現してくるのか。