『ガールズ&パンツァー最終章 第1話』(2017)
(2018/01/03 at TOHOシネマズ上野 スクリーン2)
目の高さとしてはG列辺りがベストポジションだったかな。この作品を観るには手頃な大きさ。
それはさておき、6章分けした理由とそれでも映画館にかけることにした理由はコレで判ったかな。
そして、ここまで時間がかかった理由も。
基本的にはテレビアニメのフォーマットで話を進めていくのだけれど、その内容はある意味映画館で観ることを楽しむ事に特化されている。
目も耳も至福の時間。4DXもこれならありだな。映画館って楽しいよって事を改めて示してくれるのは、前作である劇場版が映画として至福の扱いを受けたことに対する恩返しみたいなものだろう。
前作と同じように劇場版という感じにしなかったのは映画館としての可能性を拡げたかったからというのもあるかも知れない。
とは言ってもこの作品みたいに注目されていないからと言って大事にされずに雑に扱われたら元も子もないからなあ。
あと、一方で今回私の隣がそうだったのだけれど、映画館来てから時間の合うものに飛び込んだらこれだったと言う人たちには物足りないかも知れない。え、ここで終わり?が第一声でした。まあそれは長かろうが帝国の逆襲でさえそうだったんだからという話を始めると、また長くなる。
と言ったことは置いといて以降はネタバレつきの感想。
時間かけただけのことはあるねえ。練り込み方がまた半端なくて面白い。
廃校廃校がモチベーションの核であった今までとは打って変わってまさかの桃ちゃん公開処刑な戦う動機。
事前に特番でその情報知っていたから良かったものの、知らずに映画館で知ってしまったら一人で笑い死んでいたかも知れない。(笑)
この悪意の一歩手前な笑いの取り方がとても水島監督らしくて大好きだ。
さらにまさかここでマークIVが見られるとは。
それに合わせてキャラまで投入。ここで桃ちゃんをさらに削るに来る。(笑)
イイ話なんだけれどねえ。(笑)
各キャラのニックネームが海賊で、当然のようにムラカミもいるあたりが好き。
しかし艦底が無法地帯ってさすがスケールのデカイ学園艦だけのことはある。あいつら廃校騒ぎ知らなかった?
そして海賊ものと言えば連続活劇の定番の一つ。すでに小ネタは出ているが楽しませてくれそうだ。時代劇も西部劇もやってるからね。このシリーズ。
で、BC自由学園。
うわあ策士だなあ。良くあれだけの学校が知名度無しで存在していたなあ。まあ、マリーさんの人望なのだろうけれど。
副官なあの二人はオスカルとアンドレか。
話変わって一回戦開始冒頭で聴ける各戦車の走行音が今まで以上に聴き取りやすいカット割りになっていて、これも至福だった。
あそこまできれいに分かれていればどこの映画館でも違いを楽しめそう。逆に映画館ごとに違いを楽しめる音源にもなっている。
まあ違いを楽しむといえば砲撃音も同じくだが。話また戻ってマークIVの活躍。今までどの戦車も出てきて速攻役に立つことも多いが、今回はまた見事。さすが菱形戦車としか言いようがない。土壇場での参入が対策の綻びになっているあたりも良い。
こんな感じですでに本編よりも長いこと感想を書き続けているがその作品の魅力はまだ語り足りない。
これでこそのガルパンだよなあ。
6作に何故分けたと当初思っていたが、あと6作しか無いことが今はもったいなく感じている。