『用心棒』(1961)
(2018/08/12 at NHK-BS録画)
久々に観てみると結構雑なところもあるんだよな。
見せるシチュエーションまで作ったところで投げっぱなしで次の話に移ったりとか。
ただ一つ一つのシチュエーションに魅せられるのでそのまま勢いで観てしまう。
キャラクターの立たせ方も上手いよなあ。
それだけで絵の持ちが違う。
話の展開としては無難に一進一退といったところ。
それが崩れるのが卯之助が清兵衛達に裏をかかれて目の色が変わったシーン。
ここで今まで冷静だった筈の三十郎まで徐々に崩れ始める。
ここからが黒澤明の真骨頂。
この予定調和に進みそうに見える話が一気に崩壊。キャラクター達が暴れ始め、手綱が効かなくなる。
堪能させていただきました。