「宵物語」(2018)西尾維新
まよいスネイル。
あれ?丸々前作からの続きじゃないかという出だし。
それがまさかまた猫を彷彿とさせるおぞましい話になるとは。
まあ全体的に今までを振り返り振り返り進んでいくのだけれどね。
方向性は歯が出てきた時点で少し見えたような気がしたのだけれど、どっちに落ち着くかはわからなかった。
ひたぎとはホントに大丈夫なのか?というかお互いわざとじゃないかとも思えるようになってきた。はるかに常識人だからな元かにだけに。
新米神様は意外とよくやる。
というか地縛霊時代からファインプレーの多い子だったからな。
さすが神様。
そしてまよいスネイク
蛇から蛞蝓への代替わりという形での短編は次巻へのブリッジ。
さり気なくあの5人の始まりの中心にいたのは斧乃木ちゃんだった事がさらっと語られたと思ったら次巻は余物語。
しかし撫子は成長著しいな。
この二編通じて繰り返されるのは螺旋…じゃなくて渦巻。
紅生姜ちゃんの捜索やら発見場所といった具体的なものから蛇のとぐろや過去の繰り返しといった構造などなど全編通してぐるぐる回る物語でした。