異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 #12 最終回
元の姿に戻ったクルムが街の中で暮らせるようにするために取った方法とは。
レムが生きている事さえ判ればこの状態は収束するだろうという条件は前回の時点でクリアできる目処が立っていたので変に週またぎで引っ張られることなくディアヴロとクルムの魔王対魔王の戦いを楽しむ事ができました。
怒りに身を任せた状態であるにも関わらず相手の強さや反応に応じて戦い方を変えてくるような所も良かった。さすが魔王。
ディアヴロには容赦なかったもののその彼に大きなダメージを与えられた後にはちゃんとレムを認識でき元の精神状態に戻ったという流れも今までの小者たちとは違った魔王という器の持つ余裕が根っこにはあるんだろうな。
その後もビスケットがぶら下げられたとは言えディアヴロからの一見不遜とも捉えかねない提案にもあまり迷うことなく応じたりとか、それらがすべて常にどこかディアヴロより余裕があるようにみえるあたりの不敵さに見えるのもいい。
ある意味最近のラノベアニメの一つの型となった異世界ものの中に当初は埋没してしまうのではと思っていたけれど、この作品にその懸念は不要だったな。
終わってみればそれこそガルフォードやアリシアまで含めて各キャラの本来の落とし所に落ち着いているという心地良い最終回でした。
うん、うまく伝えられないのがもどかしい程好きなんだよ。