ゾンビランドサガ#12 最終回
一夜経って改めて思い返してみてもやはり最高の最終回だったな。
一話冒頭で約束されたクライマックス展開を最終的に収めるのは彼女達の今まで。
それをあの場でのフラッシュバックで見せるというやり方。
巽光太郎の正体もまた一話段階であり得た可能性の一つで、これもまた今までがあったからこその短いワンシーンですべてを語り切る。しかも本人一言も喋ってない。
そして個性的なメンバー。
決めが一人づつあって地元口調やヤンキー口調だったり可愛いアピールだったりボソッとゾンビギャグだったり張り手一発だったり。
一人だけそういったものが無かった彼女が物語を救う一発を持っているという一人ひとりの役割分担もあったんだな。
そして時代を超えたアイドルユニットということや、キャラの状態や属性を踏まえた多ジャンルの楽曲、成長を示すためでもあるライブ形態もこのワンクールに詰め込むという状況を逆手にとっての凝縮感と相まって毎回見事な構成となっていたように思う。
その上でやはり最後に魅せるのは音楽。そして未来。
いくつかのエピソードを締めくくる楽曲群も見事でしたが最後に最後らしい曲で締めくくるのもいいよなあ。アンコールで走り出す足元シークエンスももはや定番だし彼女達の人生には明るい未来が見える。もう人生終わってますけどね。
最後の最後、誰か突っ込むかと思っていたけれどプライベートレベル以外ではツッコミのなかったあれが、この物語自身にもまだ未来が存在する事を告げる。
他にもまだまだ謎はあるんだよな。
ただ、謎は謎のままであるからこそ価値があるものもある。
正直に言ってここまで走りきった感がある時点では先はまだ考えられないしこれでいいとも思う。
けどその先を作って新たなものを切り拓いたけいおん〓みたいなものもあるからなあ。
それは少しだけ楽しみにしていよう。