2020/03/14

「やがて君になる 佐伯紗弥香について3」(2020)入間人間

本編最終章にてチラッと名前が出てきた彼女との物語。
そういうポジションでもありながら、佐伯沙弥香についての物語がこういう形で締め括られる事の何と幸せな事か。
燈子達との関係においては癒される事のなかった先輩との事をこんな形で再び向き合い先に向かう道へと繋げるとは。
イラストの印象もあって、やはり侑と似てるのかなとも思ったが侑というよりは朱里に少し近いのかな。
しかしみどりとまなかもとはねえ。たしかにそういうところはあったけれど。
幸せな終わり方ではあったけれどそこには最初に示されたその先の可能性もあるんだよな。
限りあるかもしれないからというのは彼女自身の心情でもある。
それが余韻にスパイスを与えてくれる。
どうか彼女にとって幸せな時間が少しでも長く続きますように。