文豪とアルケミスト ~審判ノ歯車~ #07
地獄というものを描かせるとすればそれは最良の手段ではあるのだけれど。
物語にしても歴史(過去)にしても無かったことにして変わる未来を阻止する事がけして良い事ではないというジレンマをどうその物語の中で昇華させるかがその作品のポイントになるよな。
だからこその芥川龍之介という事だったのだな。
さて、これでその矛盾を彼は飲み込む事が出来たのか。
その為のヒントを志賀直哉は示していったのだけれど。
「な〜〜んだか、私の脳味噌小包にして送ってあげるのが一番早そうね。」