『リバティ・バランスを射った男』"The Man Who Shot Liberty Valance"(1962)
(2020/05/22 at シネフィルWOWOW録画)
説明などしなくてもなぜ彼がそういう態度を取ったのか理由があるという事をちゃんと匂わせてくる。
結局というか実は作中では1人も殺していないんだよな。ブレーキとして2人ついてる。
ジョンウェインが出てくるまで20分。
そして同時にあの場の人間関係がすべて分かる。
相変わらずとんでもないところに酒隠してるなぁ。
保安官が意外と法律の事を知ってる。
意外といえばピーボディも状況を正しく把握して的確に表現する能力を持っている。
戻ってバランスもということに繋がる。
ホントに食べ物を美味しそうに描くよなぁ。
保安官のツケの多さをそこまで引っ張るか。
それこそ西部劇におけるようなインディアンは出てこないが彼を通じて自分の持っている常識というものが若しくは視野がいかに狭いものであるということとその愚かさを知っていくことになる。
例えば読み書きとか。
という所からこの展開。
まるで黒澤明の作品観ているかのようだ。
本来本末転倒なのだが。
だから好きなのかなとも思う。
ジョンフォード作品としては目立った存在ではないところも含めて。