演劇ユニット金の蜥蜴第15回公演「砧」(2021)
(2021/11/3-7 中野BONBON)
(2021/11/28 アーカイブ配信版視聴)
良い導入だなあ。
人が増えてこちらから見えない風景が切り替わり、旅の僧の誘導で一気に賑やかな回想へと切り替わる。
言葉の意味が向きを変えたりそういった細かい気づきがテンポ良く入ってくる。
どちらとも取れる間や台詞回しを交えつつも基本線は誠実なんだな。
で、そこら辺がクリアになった所でここからが物語の始まりなんだな。
そこから先は各々の思い、たっぷりの砧の舞や唄に浸り、堪能させていただきました。
登場人物も少ない分、密度もいつにも増して濃いなあと感じだし、場面場面もたっぷり時間をかけて。
最後の砧の使い方、とても良かった。そう来たか。
さて、アーカイブ配信という形で観たのは初めてでしたが、とても観やすかった。
強いて言えば冒頭の音に混じったノイズがきになったくらいで本編始まってからはそういったこともなく、画面の切り替わりも変に寄ったりとかいった事もせずに最後まで距離があったのは良かったと思います。
気持ち的にはこの時の表情がちゃんと見たいという場面もあったけれど、それを寄りにされると別の意図が出てきちゃうからやだなあというのがこうやって体験してみてわかった事かな。
次はまた生で観たいな。