2022/05/22

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』"Once Upon A Time In Hollywood" (2019)

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』"Once Upon A Time In Hollywood" (2019)
(2022/05/22 at ザ・シネマ録画)
そこかしこに出てくる1968-1969がたまらなく愛おしい。
なんて思っていた所にThe Great Escape。
ウィドウメーカーで主人公に挑ませるあたり。
それで「FBI」か。
レオにあそこで子役と絡ませるのがまた。
リックにしてもクリフにしても仕事に対して誇りを持って真摯に付き合ってるんだよなあ。その上で去りゆく世界変わりゆく世界と関わっていく様はやはりこのタイトルを冠するあの作品を彷彿とさせる。
で、あそこで絡むことになったことで歴史に変換点が発生するくだりは見事。
てっきり彼をしつこく狙ってくるのかとミスリードするシークエンスがいくつもあり、それを身構えていたらそこは変わっていなかったんだ。
と思った所でシガーボックスのあれが新たな歴史を紡ぎ出す予感をさせる。
まさかあそこで彼が活躍するとは。クリフだけでも頼もしかったのだけれどその瞬間に彼の今まですべてが繋がる瞬間の心地良さよ。
さらにまさかあんな小道具がもまた見事だったなあ。それがさらに先の会話に繫がるというのも心地良い。
で、腰を刺された彼を見送った後に繰り広げられるのは歴史が変わったことによる未来へのシークエンス。象徴的なのは彼に開かれるゲート。
それをティルトアップで見送るのは反則だよ。泣くじゃないか。