(2022/08/12 at Amazon prime video)
実写の方は公開当時から気にはなっていたものの観る機会もなくけっこうな歳月が立ち、ふとこうやってアニメ化されるということを聞いたものの、これも縁がなく時間が経ってしまった。
それがようやっと出会えての鑑賞。
その実写の時はほとんど内容は知らなかったもののチラチラと見かけたカットからたぶん好きになるんじゃないかと思っていた。
そしてこのアニメの公開時にはもう少し踏み込んだ内容と、そして原作者が田辺聖子ということを知り、益々観たくはなっていた。
と、ここまで前置きしておけば内容についても話せるかな。
結論からいえば、実写の方は間違いなく好きになったんじゃないかなと思う。内容は色々と変わっているとは聞いているがそれでも。
ただ、そう思えてしまうくらいにこの作品を好きになってしまったがゆえにたぶん観ることはないだろうなあ。
原作は読むかもだが。
内容は色々と聞いていてステレオタイプ過ぎるかもと思っていた部分がここまですんなりと心に入ってくるとは思わなかった。
理屈も何もなく恋してるという感じ。
たとえ時代は変わっても、周りが虎だらけであることは変わらない。
無意識に振りかざされる言葉の刃物。
そんな中で何度も心折れて、傷ついている。
それを超えてその先に出会った時の素直さ、夢中になっている様に心惹かれる。
どう表現すればよいのだろう。上手い言葉が見つからないよ。
さて、観てしばらく経って落ち着いてきたので再開。
結局今日もう一本観ようと思っていたものは観ないことにした。たぶんこの作品に引きづられて駄目だ。
ジョゼの目に惹かれたのかなあ。厳密に言えば表情。心の変化。
それは他の子たちも同じでその言葉は駄目だと判っていてもつい口に出てしまい後悔する。そんなことの連続だ。
溢れそうで、でも踏みとどまっていたものが堰を切ってしまい。
お祖母さんが良い。最初は何かあるんじゃないかと思っていたらそういうことか。
ちゃんと見てることは見ていて、だから道頓堀のあの看板なんて言葉が出てくる。
それでおお、と思った所であのポーズしたのが彼女のラストショットというアクセントの付け方。
これらが言葉にしてしまうのがもったいないくらいの心地良さで入ってくる。言葉にしてはいけないとばかりに。