ヴエコがあのままであった理由。
生き残っていた理由。
知っていたからこそというのもあったのか。
ワズキャンが見えていたのはもう少し先までなのかな。彼らが彼らであった理由。
ナナチにしてもプルシカにしてもそれぞれの蠱毒の果ての存在ではあったが、ファプタもまた多くの業を背負った存在として新たな旅の仲間となるのか。
それこそプルシカがホントの意味で旅の仲間になったのだということに気づくのも本エピソードに入ってからだものなあ。形はどうあれというのを一番実感させられるのが彼女だ。
このエピソードの主役がリコ達どころかファプタでさえもなくヴエコだというのがまた。
彼女とイルミューイが言ってみればプラクラの双子並に昔からあるのに人が目を背けてきたものなのがねえ。
ホントに、潜れば潜るほど生き物の業の擬人化とも言えるものに出逢わされるアビス。
最初はもう少し古典的なSFに近いオチかと思っていたら、この穴は文字通りイドで、その底へと向かっていく旅なんだなと実感させられました。