(2023/01/01 BS11)
愛だよなあ。
こうやって見てみると公開当時流れていたこの作品のCM自体がある意味この作品をとても表していて、そういう意味ではある意味正しいとも正しくないとも言えるものではあったのだけれど、この作品自体が人を選ぶ作品でもあるので正しい。
けどそれでも良い作品なので見てもらいたいというジレンマ。
なんてところは置いといて、好きがホントに伝わる作品で、その上で作品が示している事を劇中で表現するという二重構造の徹底した展開を見せられるという楽しさ。
物を作る事の本質。
そんな愛に溢れた作品でした。
自ら作ったものをシェイプアップする葛藤というのが本作品中の約半分を占めているというのが良いんだよなあ。
それができない人の作った映画がどんな末路を辿るかは実際にとある作品で見た事があるから余計によくわかる。よくわかる?
一つだけ残念だったのはプロダクションロゴやエンドロール込み込みで90分でやって欲しかったなという事くらいか。
それ以外はホントよかった。
ポンポさんというキャッチーな存在が何者なのかを瞬間的にわからせてしまう所や、重要な場面や人物の取り上げ方とそれらを無駄にせずに使い切る所、そしてそれらの人物が取捨選択された理由が全て繋がるクライマックス。
思わず惚れてしまいました。
最初は何故これを実写ではなくアニメーションでとも思ったが、これはある意味挑戦状だな。
本来なら…とこれ以上いうのはやめておこう。