「な〜〜んだか、私の脳味噌小包にして送ってあげるのが一番早そうね。」
世界の理不尽とその原因に関しては、手に届くくらいの最近の出来事によるものらしい事までは分かっているけれど、それを追い求め是正する為に動くのではなく、どこかにいる価値観を共有できる者、場所を探す方に動くというのは、物語の定番に対してある意味カウンターな考え方で面白い。
そう動かざるを得ないほど自らが非力であるからこそという状況がそれを成立させているという所もまた上手い。