2024/02/11

『ピンクパンサー3』"The Pink Panther Strikes Again"(1976)


(2024/02/11 Amazon prime)

メインイベントが始まるまでの1時間で既にお腹いっぱい。
というよりは作品の世界観に対する慣らしがそれで終わった感じで始まるオクトーバーフェストとその先。
ここに至るまでのドレフュスの有能っぷりとそれを上回るクルーゾーという図式。
ひたすらなビーターセラーズの文字通りの一人芝居にハーバートロムがある意味完全に乗っかった本作はこのシリーズで一番好きな作品。
昔は色々と元ネタを聞いたりしたが今はもうほとんど覚えていない。たぶんホワイトハウスパートがあそこらへんだろうという事と、Come to Meのセラーズがモーリスシュバリエだったかなという事くらいか。
今見ると一段と隙間が多いようにも思えてしまう作品だけれどそれを埋めるマンシーニのサントラの素晴らしさよ。Come to MeはあのシーンでもBGMとして使われていたのね。最優秀暗殺者はエジプシャン。
本作で一番印象に残っているのがドレフュスのチェシャ猫ライクな最後だけれど、真骨頂はやはりCome to Meのメロディにのって繰り広げられるセラーズのマイム。
個人的にはLook of Loveと双璧をなす好きなシーンです。