(2024/03/19 Amazon prime)
腐り落ちていくものと再び芽吹き始めるものとの対比。
緑というのはそのどちらをも連想させる。
生きる事が下手な登場人物達。見せかけだけの誰もが幸せな時代。すがりつけた何かの違いがその人達を形作る。それしかコミュニケーションの方法を知らないもの同士。
何も持っていないものは何も失わない。
どれも違うなあ。何と言えば良いのだろう。
タイトルの意味はそうだったのねと割と早いうちに分かるがそれだけではない。
冒頭のモノローグだけでがっちり心を掴んでくる言葉遊び。もしくは単語の多様性を利用した複合的な意味。
芽吹いた所から取り戻せた所へのくだりは大好きだが、 もしかしたらそこで消えたのではと思っていたものが残っていて最後の希望に繋がるとは思っても見なかった。
彼の最後と対照的で、彼から奪って彼女に与えたと見るのはちょっと意地悪か。