2011/05/24

「GOSICK IV -ゴシック・愚者を代弁せよ-」(2005) by 桜庭一樹

ゴシックシリーズ、錬金術師リヴァイアサンと学園内に古くからある時計塔の謎に関わるエピソード。

まず、アニメとの関係を示すと、やはりダイジェストだったり構成上話の前後を入れ替えたりした関係で変わってしまっている部分は仕方ないとは言え残念だよなあ。

あと、ブライアン・ロスコーの設定というか性格がちと違う。

どちらも今のところ破綻していないのであとあとに関わってきそうだな。

ダイジェストながら見所はきっちり収めているのも相変わらずだが、話が進むにつれてやや違う世界に進んでいる気はする。

まあ原作の方がより深く彫り込まれているしその分設定も一貫していて好きだ。

さらに、しっかり少年少女向けノベルとしても一貫しているところも好きであったりする。
まあこれは懐かしさから来る好きも含まれているのであろうが。


謎解きはあくまでも副次的なもので変わらず物語を描いている。
ここらへんの割り切りは最初から好きだったところで、アニメでも最初の切り口はそこを通してくれていたことがとても良かったと思う。


にしても、歴史と歴史をつなぎ合わせてひとつの物語が紡がれていく様を見るのはとても楽しい。