「化物語」シリーズも新章に入って第三弾。
今回は神原駿河の物語。しかも前回は阿良々木さん視点に戻っていたので油断していたところでまさか神原駿河によって語られる物語とは思ってもいなかった。
最初、これを語っているのはだかわからなかった。もしかしたらガハラさんが語ってるのかと思ったよ。
その、このシリーズの中で一回も語られることの無かった神原駿河視点により語られる神原駿河の物語は今までの彼女からは想像も付かなかった、否、彼女が垣間見せていたその本質的なところから十分想像できても良かった物語でした。
生真面目な彼女による先輩たちとの別れ、否卒業のために必要な物語。
阿良々木戦場が原両人からはもちろんのこと、するがデビルと副題が示すとおり彼女がかつて関わったレイニーデビルという怪異や、そしてバスケットボールプレイヤーを引退せざるを得なかった状況などその後の彼女に関わる答えもすべて用意されていた。
しかしまあ、ここまで一気に読ませられてしまうとはな。語り部が違うとここまで違うとは予想外だった。
阿良々木さんは彼女にとっては上条当麻のような存在だったんだなと思わせるシーンもあった。
そして今回も一番いいところで出てきて、彼女にとって理想の阿良々木暦として去っていった。
まだ語りたいことはあるが今はもう少しとっておこう。
ただひとつだけ。
もしアニメ化する場合にはきっと太陽光線や赤い本達が大活躍することになるであろう。きっと。