「新約とある魔術の禁書目録(インデックス)4」(2012)鎌池和馬を読了。
魔術側ではない反学園都市組織をひとつにまとめたものが学園都市の超能力者を凌駕する人材発掘の為に始めたトーナメント。そこには利害の一致するグレムリンからも警護目的で能力者が派遣されていた。
そのトーナメントの参加者が見たものは。
という形でトーナメントの裏側で上条当麻たち対グレムリンという状況になるかと思いきやろくに試合もないうちに学園都市は木原一族を投入して続行不可能な状態に。
グレムリン対木原一族といういつもと違う異種格闘技が展開されたり、どちらでもないものがそれなりに存在感を示したり挙げ句の果てに実はやりたかったのが復讐劇だったという盛り沢山な内容は相変わらず。
今回は新約になって初めての上条当麻たちではなく単独パターンだったりさらにその当人もほとんどが両者の恐れるアイコンとしてだけの登場だったり(まあ最終的に出てきたが)、どちらにも属するものが出てきたり、復讐劇以前に両者が求めていたものは漠然として何かだったのだがその何かが生まれる前に当麻がそこに存在することで潰してしまったり、第二位だったものがまた徐々にその形を取り戻し始めていたり、「とある…」の最終巻の伏線がようやく動き出し始めたりとまあ上げ始めるときりがない。
相変わらずのサービス精神旺盛なところに脱帽です。