「ココロコネクト クリップタイム」(2011)を読了。
ココロコネクトシリーズ初の短編集。
ヒトランダム本編中でも語られた文研部の文化祭エピソード「スクープ写真の正しい使い方」。
そのヒトランダム直後のエピソード「桐山唯の初体験」。
続いてがキズランダム直後のエピソード「稲葉姫子の孤軍奮闘」。
そして最後がミチランダム後のエピソードである「ペンタゴン++」。
最初は本編でもよくある太一主観の話であるものの、2本目3本目はタイトルにある通り桐山唯と稲葉姫子にほぼ絞ったエピソード。
全体としてのために動かされることはあっても一人だけを掘り下げることは今まであまりなかったと思うんだよな。
そういう意味でこのシリーズとしては新鮮。
ぎこちなさも残る。
けど、本編と違って現象が起こらないこういうエピソードもこのシリーズとしては良いんじゃないかと思う。
なあんて思いながら最後のエピソードで2年生になり後輩になるかもしれないふたりの話の最後で次の現象が起こりそうな空気が漂ってきてエンド。
これってある意味〈ふうせんかずら〉が読者と同じようにこれらの話を眺めていたとも解釈できる導入なんだよなあ。
ある意味うまいな。
まあミチランダムを読む前にフライングして読んでしまったのでその後の破壊力溢れるデレばんを期待しながらミチランダムは読めそうだ。
あそこまでデレるか?(笑)