『映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?』(2010)を観ました。
(2013/01/03 at BSアニマックス)
しかしまぁ東映アニメーションは映画となると本当に映画=アニメーションであることを毎度毎度みせつけてくれるよなぁ。
この作品も冒頭から動くことの喜びに満ち溢れているよ。
私はそれだけを観れていれば満足してしまいたいくらいだ。
そして、ああ、今回はちゃんとつぼみが主役してる。
さらに、えりかやいつき、ゆりにもちゃんと必要な場所がある。
ルー・ガルー、オリヴィエに必要な物を彼女たちは持っているということでTV版の今までがちゃんと生きている。
見ていれば、この話がTVのほうのどこらへんの話なのかも判るようになっているしね。
それでいて、そんなことは関係なしにひとつの作品としてもちゃんと成り立っている。
一人ひとりの紹介を省くこともないし、かといって説明過多にもなっていないしね。
とてもバランスが良い。
本来であればこの話、(自己投影してしまうという意味で)ゆりさんが一番反応してもおかしくなかったんだけれど、決してそこに陥ることなく話を進めていったことは凄いと思う。自家中毒に陥っていないという意味でね。
見る人が見ればわかるけれどそこはそれ以上触れないというところに。
まぁプリキュアパレスの後だからというのもあるのか。
そういう意味でテレビのほうとの連携もばっちりだ。
連携度合いで言えばつぼみの台詞、チェンジの意味合いもプリキュアパレス以降でないとここに結びつかないのだけれど。
そしてまぁ今回はおとなしかったえりかだけれど、彼女だけ表情が切り替わり回数が多いあたり地味に愛されているなぁ。一瞬だけ違う表情が入って「ああ、判った」とばかりに次の表情に切り替わるあたり彼女のキャラクターがとても生かされている。
今回は特におとなしくしていたんだものこれくらいはあってもいいよね。
いつきはといえば、日本にいる時と違って終始女の子の格好で居られて、好きなものを素直に好きといえる環境にいることが嬉しくてたまらないんだろうなというのがちゃんと出ている。(妄想)
何というかこういうのっていいよね。
ああ、そういえば初見でも判るという話をしたが唯一分からないであろうと思ったのはコッペ様くらいか。
EDでも何気なく一番美味しいところに出てきたけど、あれは誰?だろうな。
まぁ他の妖精たちも一切自己紹介は無しだっったか。
プリキュアライト(だっけか?)はどこで使うかと思ったらそこでか。
そしてパリが花の都に…というあたりは上手いよなぁ。
しかしまぁパリの人たち、デザトリアンが出てきても、日本人の女の子が派手にプリキュアに変身しても、妖精たちが普通に会話していても無関心に自分たちの生活をしているあたり、さすがだな。(笑)