『カルテット!人生のオペラハウス』"Quartet"(2012)を観ました。
(2013/11/2 at 飯田橋ギンレイホール)
引退した音楽家たちが集うホーム、ビーチャムハウス。
ホーム存続のために、ヴェルディ生誕記念日のガラコンサートの練習に力が入る。
そんな中、新たにホームに入居してきたのは思いもしなかったかつてのスターであり…。
出だしの雰囲気からてっきりこのガラに向けての話がメインになるかと思っていたら、ジーンが入居してから急にかつてヴェルディのリゴレットを歌った4人の話がメインになってしまい、あれあれという感じになってしまった。
それまでにいろいろあった伏線っぽいものはいったい何だったんだ?
いや最初から4人メインを考えていたならよかったのだけれど。
これはやはり役者としてかなりのキャリアを持っているという状態のダスティンホフマンには初監督といえど周りが何も言えなかった…というよりそもそもエグゼクティブプロデューサーもホフマンだからこれは誰も口出せないか。
まあ結果として人間ドラマとしての面白さはあるので良いと言えば良いのだが、どうも最近こういう緩い作品に甘くなくなってるからなあ〉自分
などと言いつつ一番ひっくり返ったのはエンドロールで初めて判った脇役陣の豪華さだったのだが。
見る人が見れば至福の時間だったのだろうな。
最後に、見ている最中に「これは壊れたおもちゃが余生を送る場所が…」に置き換えた方が話がすっきりするなあなんて思っていました。
けど途中で話が変わってしまったので…。