最終回。
結城中佐によるスカウトから諜報員の向き不向きに関するいろいろ。
最後の締めがそれであったように「いつか観た映画の中のワンシーン」が膨らんでできているという感じがとても良かった。
そして、アニメーションである故か、皆違う顔をしているのに声でしか個々人を認識できない没個性なあたりも良い方に働いていたんじゃないかな。
実写向きな話ではあるのだけれど。
そして最終回だけあってかなりのメンツが再登場していたな。
最初の2話以外は各地に散ってからの話ばかりだったので新鮮だった。
そして昭和14年ということで、彼の前途はこれから始まるドラマに満ちあふれていたんじゃないかとも思えるまとまり方になったし、彼なら中佐に与えられたチャンスを生かせるんじゃないかという感じだった。
最初の雪中行軍は八甲田山でも始めるのかと思ったが。
真犯人に関しては初めから見えていたという珍しいパターンだったが、今回のメインはそちらではなかったからな。
その後のいろいろ、話としては佳境に入る前に終わってしまったのは残念だが、続きは小説でということなのだろうな。
あと、この作品に限っていえば続きは実写でというのもありかもしれないね。