悪夢から始まったこの最終回はアバンからトップギアで動くということにこだわっていましたね。
それは単に動きというところからカメラワークという名の視点の移動に至るまで。
身支度を整える音から、それが悪夢の前触れだったと知ること。
そしていつもの葉子さまの負けず嫌いがいつしか成長していたことに繋がるシークエンス。
一方で双葉の女子力であったり果ては最終回らしいOPの入りからの回想混じりの疾走とさらにはその先再び訪れるほんの少しだけの葉子様の幸せに至るまで。
それこそ「力が入っていた」という言葉を一文字ずつ区切っていいたいくらいの最終回らしい回でした。
正直に言って当初は同じ原作者と制作会社の「未確認で進行形」と同じテイストのものを求めていましたが、ある意味それが当たりだった上にそれよりも遙かに日常系に近い作品でありながら独特のテイストがいつしか面白くなっていた、魅力的になっていたという感じでしたね。
あまりバッティングすることのないこのジャンルで今期ぶつかったにも関わらず両者ともに面白かったのはとてもうれしい誤算でした。