ああ、本来この作品はもっと大きな場所を想定して作られたものなんだなと思ったのが冒頭。
その後も機能している部分はあれど少々手狭に感じる箇所も多かった。
そして、たぶんシーンシーンが先にイメージが出来ていて、パートパートは映えるシーンも多く、とても分かりやすいのだが、逆にそれにとらわれすぎてひとつの話として成立させる上で放棄していることも目立つ。
個人的には一番の元凶だと思った人間がいけしゃーしゃーと悲劇のヒロイン然と芝居をされた時に少々耐えられなかった。
気持ちは分からんでもないがお前が言うなと。
で、クライマックスは今までのハムレットのくびきから逃れて違う話に。
そこはそうしたいんだ。
という感じで、本当にカットカットは役者も演出も言うことないのだけれど、やりたいことだけやって終わられた感が強くてなんとも言えなかった。
ホント惜しいよな。