2018/12/29

やがて君になる#13最終回

やがて君になる#13 最終回
ここで終わってしまうのか。
本作品が好きになり過ぎて8話頃に原作を買ってアニメを追い越さない所まで一息に読んだ。
その時点で原作を忠実にさらに肉付けしてある作品だと二度惚れし、原作の残りの量からこうなる可能性も覚悟してはいたのだが。
その点に関してはこの続きができる事を待つ楽しみがまた出来たのだと思うことにしよう。
それでも、今期最も好きな作品であることに変わりはないのだから。
というわけで長い頭となってしまったがようやく今回の感想。

少しだけ光明が見えてきた気がした。
それを侑は気づいているのだろうか。
気づいているからこそその表情をしているのだろうか。
彼女は、自分が好きになった燈子を手放さずにいる事よりも燈子にこう生きて欲しいということの為に動き始めた。
姉と同化したい燈子は、自分の知っていた姉が自分が知らなかった姉でもある事を知った。
今まではそこに逃げ込めば思考停止していられたのにそれが出来なくなった燈子は、侑に対して今まで以上に「姉に甘えていた頃の自分」に戻るようになった。
今回の水族館は侑とのデートではなく姉としたかったお出かけだった。
彼女がそこに逃げ込んでくれれば侑は今の状態を維持していられるが、それは侑ではなく侑を通して燈子の姉を見ているだけだ。
そしてつくづくあの10話の段階でのCパートエピソードの投入は効果的だったなとも思う。侑はそれを知らないが気づいている。
それでも、侑はそうしていれば燈子と今のままでいられる。
その上で侑は別の道を選ぶ。

一方で沙弥香は遂に地雷を踏みに行った。侑と方向性は違うが燈子に対する想いはある意味侑と一緒だよな。ホントに似ている。そして違っている。
それに対する燈子はどこか他人事の話のように感じているようにみえる。お姉ちゃんに会えば皆解決する。理想のお姉ちゃん。それが侑に被っているように見える。

だからここから先は侑と沙弥香のどちらの視点で物事を見ていくかでガラッと印象が変わるんだろうなあ。
ふたりとも燈子を好きである事はもう変わりないのに。

侑は自分の気持ちを悟られずに燈子が燈子自身の事を空っぽだと思わないでということを伝えるためにあそこで劇の自主練の一環であるエチュードをあの場で申し入れる。
あれはいつかはやろうと思っていたのかも知れないがあの場でやったのは思い付きなのだろうな。
さんざん迷うがこうと決めたら躊躇ない侑。
その男前度合いで燈子は益々惹かれていく一方で侑はその能力を姉ではない燈子が魅力的である事を示す為に使う。
それは燈子の今までの方向性を否定する事。
二人は、否3人は幸せな未来を得ることができるのかなあ。

書き続けるときりがない。観終わってから今まではまるで彼女達のようにこの物語が何なのかを思考し続けてしまう。
とりあえずここから先は原作を追うことにしよう。
そして願わくばアニメでもこの先を。