『サイボーグ009VSデビルマン』(2015)
劇場版という感じで作られているものとばかり思っていたら変則的な30分アニメの3話構成の作品だった。
で、個人的には初手で躓いてしまったのが響いて最後までそれを引き摺った感じで終わってしまった。
脚本は良くできていたと思う。
009はミュートス・サイボーグの直後、デビルマンはジンメンの直後であったり、両者共通のテーマを上手くまとめていたり。
依代をサイボーグ化する事でなにかメリットがあるのかという所も上手く処理していたようにも思う。
唯一残念だったのはその肝心なメリットが弱点に変換された後に起きる絶望感的な所をもう少し派手にやっても良かったのではないかということくらいか。
だったら何故初手で躓いてしまったのかと言えば永井豪キャラの人間達の見た目の永井豪らしい邪悪さが無くなってしまった事。
事前にそれは知ってはいたのだがそれが動く事によってよりらしくなさが引っかかってしまった。
もっと端的に言ってしまえば、こんなの美樹じゃない了じゃないといったところか。
まああからさまにそうしてしまうと石ノ森キャラとうまく融合できないからな。
同一作者のキャラではないとましてや個性が強いとここは避けられなかったのか。
同一作者であれば例えば正太郎とバビル2世とサリーちゃんのパパが同一空間で会話していても違和感ないというのは…あまり良い例にはならないな。すまん。
ここらへんのバラバラなキャラデザインの融合をうまくやったのが劇場版プリキュアオールスターDXでという話は長くなるのでこの辺で。