「フューチャーマチック」を読了。
「ヴァーチャルライト」「あいどる」と続いた三部作の完結編はその前二作品の主人公二人を主人公とした上に、今まで以上の多人数視点で始まり、それらが一つに収束していくという形であった。
こうして改めて三作みてみると、基本ラインはニューロマンサーな三部作とほぼ同じではあるな。
ただ少しだけ、未来から現在に近くなっただけで。
いや、近未来が少しだけ近づいた分予測に対する補正が入り、現実的になったというのが正しいのか。
まあ次なる三部作はSFではない時間設定みたいだからなあ。
タイトルは原題のほうがしっくりくるな。
彼ら彼女らは個別ながら皆そのために動いていたのだから。
その皆が阻止した未来が何なのかというのがマクガフィンだったのは良かったな。
何を見せ何を見せないという匙加減の上手さはこんなところにもでてるなと思う。
さて、この三部作のビジュアルイメージって一番近いのがスワロウテイルなんだよなあ。割とそのままだけれど。
そういう意味で岩井俊二が撮ったらこんな感じじゃないのかというイメージで読んでました。